SOT(Sacro Occipital Technique)/頭蓋骨矯正 (Craniopathy)

SOT(Sacro Occipital Technique)
 SOT (仙骨後頭骨テクニック)は1925年にDr. Major B.DeJarnetteによって考案されました。現在カイロプラクティックとして認められているテクニックは200をこえますが、その中でもかなり早い時期に生まれたテクニックであるといえます。Dr. DeJarnetteはオステオパシーの創始者であるA.T.Stillに師事していたことからSOTの中には初期のオステオパシーの理論や技術が多く取り入れられていることが特徴です。

 

中枢神経は脳と脊髄から成っており、いうまでもなく身体のあらゆる組織、臓器、システムをコントロールしている司令塔として働いています。脳から送られるシグナルは脊髄を経由してからそれぞれの神経に枝分かれし筋肉や臓器に伝えられることによって指令を出すことができます。また身体へのあらゆる刺激は逆のルートをたどり脳に送り届けられることによって、人は痛みや感触、温度などを感じることができます。

 

脳と脊髄は硬膜という非常に強い組織によって覆われており、そのすぐ内側のクモ膜と呼ばれる非常に薄い膜の中を脳脊髄液が循環しています。脳髄膜液は脳内で産生され3つのパンプ作用によって硬膜内を脳から脊髄まで循環した後に脳に戻ってきて再吸収されます。脳脊髄液は中枢神経を守るためのクッションとしての役割を果たすとともに、中枢神経に栄養を送り届け老廃物を取り除く作用もあると考えられています。そのため正常な脳脊髄液の循環を維持することは中枢神経の働き、そして私たちの健康にとって大きな影響を与えるといえます。

 

正常な脳脊髄液の循環において重要なのは3つのパンプ運動です。1つめは脳脊髄液の産生に直接関係する頭蓋骨におけるパンプ作用。2つめは頭蓋骨の一番下にある後頭骨と首との境目でのパンプ作用。3つめは骨盤にある仙骨におけるパンプ作用です。SOTでの治療の大きな目的はこの3つのパンプ作用に働きかけることによって、脳脊髄液の産出と循環を改善し、神経機能を高めることであるといえます。

 

SOTは大きく以下の5つの要素からなっています。

Craniopathy-頭蓋骨調整

・カテゴリーシステム(CategoryI, II, III

CMRT(Chiropractic Manipulative Reflex Technique-内臓反射テクニック)

・四肢矯正テクニック

・その他(応急処置など)

 


SOTの特徴のひとつはカテゴリーシステムによって診断と治療が行いやすくなっていることです。カテゴリーは3つに分類されますが、矯正のためのサインと症候にそれぞれ特徴づけられていて、そのサインに従って使うテクニックが決定されます。たとえばカテゴリー1では神経系統に影響を及ぼす硬膜の歪みに焦点が当てて治療を行います。カテゴリー2では仙腸関節の緩みからくる骨盤の歪みに起因する筋骨格系の問題に、カテゴリ3は身体が環境に適応することに失敗した状態と考えられていますが、不安定になった腰堆、椎間板、腰仙関節に焦点を当てて治療が行われます。

カテゴリーシステムに加え、SOTではCraniopathyによって頭蓋骨の調整を、CMRT(内臓反射テクニック)によって内臓の疲労からくる問題をケアします。また背骨だけでなく四肢の矯正も含まれており非常に包括的なテクニックであるといえます。



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Craniopathy-頭蓋骨調整

頭蓋骨調整は頭蓋骨の微細な動きと歪みに焦点をあてた、カイロプラクティックの中でも専門的な分野といえます。脳や脊髄は硬膜という非常に強い組織によって覆われており、そのすぐ内側のクモ膜と呼ばれる非常に薄い膜の中を脳脊髄液が循環しています。脳脊髄液の循環において重要なのは頭蓋骨と仙骨におけるパンプ運動であるため、S.O.T.の治療によって頭蓋骨のバランスを整えるとともに仙骨、それをつなぐ背骨の動きを改善させることによって脳脊髄液の産出と循環を改善し、神経機能を高めることができます。